2015年度 全国アンケート結果の公開
(スライドのPDFデータをダウンロード: slide_2015.pdf )
今年もご協力頂きましてありがとうございました。下記に御協力頂いた施設一覧を掲載しております。
スライド12015年1月1日-12月31日までの1年間に行われた冠動脈外科手術に関する全国アンケート調査結果の年次報告をする。 今回は全国の464施設に依頼し、312施設の施設から回答をお寄せ頂き、回答率は67.2%であった。これは前年の回答率66.2%を上回った。 詳細で複雑な内容にも関わらず、多くの施設,先生方にご協力を頂き,この場にて厚く御礼を申し上げる。 このアンケート調査は、日本冠動脈外科学会の全国アンケート調査委員会において、その内容や調査・集計方法を検討し、それに基づいて行っているものである。1996年の第一回日本冠動脈外科学会からこの調査を行っており、それ以来今回で21年連続21回目の調査である。 今回は冠動脈ハートチームの現状に関するアンケート調査を合わせて行い、その結果もアンケート調査結果に続いて掲載した。 これらのデータは日本冠動脈外科学会の公式ホームページにおいて過去のデータと共に公開しており、どなたでも閲覧、ダウンロード可能であり、我が国の冠動脈外科における基礎的データとして、多くの方々に広く引用されている。 |
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スライド2回答を頂いたアンケートのデータを集計した結果、分析の対象となった冠動脈バイパス術は13,814例、単独冠動脈バイパス術9,707例、合併手術は4,107例であった。単独手術と合併手術の割合では合併手術率が前年より若干増加した。 単独手術のうち初回待機的冠動脈バイパス術は8,150例で、このうちoff-pumpが5,136例、on-pumpが3,014例であった。Off-pumpの施行率は63%で、前年(68%)より低下したが、依然と高い施行を示した。 一方、緊急、再手術などの初回待機手術以外のバイパス術は1,557例で、この内半数以上の51%がoff-pumpで行われ、これも前年(56%)より低下した。 |
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スライド3スライドは1996年以降のoff-pump CABGの施行率の年次変化を示したものである。 Off-pumpは調査以降、急激に増加しており、2003年に初めて50%を越え、さらには2004年に60%を超えた。その後は60%台で推移している。前年は単独冠動脈バイパス術では初回待機手術の68%がoff-pumpで行われた。今回の調査ではoff-pumpの施行率は63%とやや低下したが、依然高い施行率であった。わが国ではoff-pump CABGはスタンダードな冠動脈バイパス手術術式として完全に確立している。 |
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スライド4初回待機手術ので術式の内訳を示す。 初回待機手術のうち、on-pump(心停止)は23.1%に行われ、On-pump(心拍動)は13.9%に行われ、これらは前年とほぼ同様であった。Off-pump総数5,136例のうち、最後までoff-pumpで行えた(完遂)のは98.2%であり、途中でon-pumpへ移行したのは1.8%であった。これは前年の2.5%とよりさらに低下した。これはoffからonへの移行を避けるための様々な対策がなされた結果と思われた。 |
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スライド5手術手技別の成績(死亡率)を示す。 単独冠動脈バイパス全体(総数)の死亡率は1.72%で、前年(1.70%)とほぼ同等であったが、単独初回待機手術の死亡率は0.83%と前年(1.03%)よりも低下し、極めて良好な成績であった。 このうち、on-pump(心停止)の死亡率は1.38%で、on-pump(心拍動)は0.97%と前年より低下した。Off-pumpを完遂できた症例の死亡率は0.54%と前年(0.72%)よりも著明に低下し、これも極めて良好な手術成績を示した。 しかし、off-pumpから途中でon-pumpに移行した症例の死亡率も4.40%と前年(2.86%)よりも上昇し、成績は悪化した。 |
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スライド6単独手術総数と初回待機手術の死亡率の年次推移を示す。 両者の死亡率は年によって増減があるが、全体に低下傾向にある。今回の単独手術総数の死亡率は1.72%で、前年の1.70%とほぼ同等な成績であった。 初回待機手術の死亡率も前年は1.03%であったが、今回は0.83%と著明に低下し、成績は向上した。 |
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スライド7 |
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スライド8初回待機手術全体の病変数による成績を示す。 横軸は病変数別の割合を、縦軸はその死亡率を示す。 初回待機手術全体の死亡率は0.83%と前年(1.03%)よりも著明に低下し、成績が向上した。 3枝病変が全体の48.9%と最多を占め、その死亡率は0.95%であった。LMT+1枝病変が最も死亡率が高く、1.22%であった。 |
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スライド9初回待機以外(再手術や緊急手術)の手術全体の病変数による成績を示す。 同様に横軸は病変数別の割合を、縦軸はその死亡率を示す。 初回待機以外の死亡率は6.36%と依然として高かったが、前年の死亡率5.12%よりやや成績は悪化した。 これも3枝病変が全体の34.2%と最多を占め、その死亡率は6.57%であった。最も死亡率が高かったのは1枝病変で、15.22%であった。 |
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スライド10初回待機以外(再手術や緊急手術)の手術総数の手術手技による成績を示す。 同様に横軸は手術手技の割合を、縦軸はその死亡率を示す。 このうち、半数以上(51%)がoff-pumpで行われ、その死亡率は2.77%と前年の3.1%より低下し、成績は向上した。しかしon-pump(心拍動)の死亡率は13.35%と前年の11.46%よりもやや上昇し、on-pump(心停止)の死亡率は6.58%と前年の3.98%よりも上昇、成績は悪化した。 |
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スライド11手術手技別のバイパスグラフト本数の割合を示す。横軸は割合を示す。 4枝以上を4枝として計算した全体の平均バイパス本数は2.99で、前年の2.99と同じであった。 手術手技別に、上からon-pump(心停止)が3.17本、on-pump(心拍動)が3.01本、off-pumpからon-pumpへの移行症例が3.08本であった。一番下がoff-pump(完遂)で2.72本で、前年(2.92本)より若干減少した。On-pump(心停止)のバイパスグラフト本数が最も多く、off-pump(完遂)のバイパスグラフト本数が最も少ないのは例年通りである。 |
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スライド12今度は逆にバイパスグラフト本数別の手術手技の割合を示す。横軸は割合を示す。 1枝バイパスの80.5%はoff-pumpで行われた。例年バイパス本数が増加するにつれ、off-pumpで行われる割合が減少し、on-pumpの施行率が増加する。 今回は4枝以上のバイパスの58.5%がoff-pumpで行われた。これは前年の63.7%よりも割合が低下し、これはoff-pumpのバイパスグラフト本数が前年より低下したスライド11の結果を反映している。依然として多枝バイパスでもよりoff-pumpで行われている傾向がある事を示している。 |
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スライド13グラフト吻合箇所別からみたon-pumpとoff-pumpの比較を示す。横軸は割合を示す。 バイパスを吻合した冠動脈の場所,あるいは吻合の有無により6通りに分類した。上からRCA,LAD,LCXであり,それぞれ上がon-pump(心停止)、下がoff-pumpである。 Offpumpでもon-pumpでもLADへのバイパス吻合は高率であり、on-pump(心停止)で91%、off-pumpで92%の症例でLADへのバイパス吻合が行われ、ほぼ同率であった。これに対して,RCA,LCXへのバイパス吻合はon-pump(心停止)の手術の方がoff-pumpより高率に行われていた。 |
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スライド14吻合部位の有無からみたoff-pumpとon-pumpへの移行率の関係を示す。横軸は症例の割合である。 上の3段がそれぞれの冠動脈にバイパスを吻合した症例で、下の3段がそれぞれにバイパスを吻合しなかった症例で,どの程度の割合でoff-pumpから移行したかを表している。 LADにバイパスを吻合しなかった症例の1.9%がoff-pumpを完遂できず、on-pumpへ移行し、これは他に比べやや高い確率であった。すなわち、LADへの吻合が出来なかった(あるいはしなかった)症例がoffからon-pumpへ移行する確率がより高いことを示唆している。 |
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スライド15初回待機手術における年齢分布を男女別に示す。 全体の79.5%が男性で、女性は20.5%であった。男女比は前年と全く同じで、常にほぼ一定である。 男性のピークは前回と同様に70歳代で、女性のピークも70歳代であり,この数年は年齢分布に変化はない。 |
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スライド16初回待機手術における高齢者の割合の年次推移を示す。 70歳以上は2000年では39.3%であったが、年々増加し、今回は51.8%と前年(51.5%)とほほ同様の割合であった。また、80歳以上の割合は今回12.3%と前年(11.8%)よりやや増加した。年々、高齢者の割合は増加傾向にある。 |
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スライド17各年齢層における死亡率の年次推移を示す。 以前は高齢者ほど死亡率が高かったが、年々高齢者の死亡率が低下する傾向にある。今回は70歳台の死亡率が1.02%、80歳以上の死亡率は1.55%と前回に比し低下し、成績は改善した。 |
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スライド18単独バイパス手術におけるグラフトの選択を示す。 バイパスの延べ本数は25,742本であり、動脈グラフトの内、左内胸動脈が最も頻用されて、35.5%と前年の35.6%と同様で、他の動脈グラフトより多く使用されていた。 動脈グラフトでは、次に右内胸動脈、橈骨動脈、胃大網動脈の順であった。動脈グラフト総数の割合は59.3%であり、これは前年と同様で、高い動脈グラフト使用率を示した。 一方、静脈グラフトは40.6%に使用され、前年の使用率40.8%とほぼ同様であった。 > |
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スライド19単独バイパス手術におけるグラフト選択の年次推移を示す。 動脈グラフトは依然高い使用率であり、左右の内胸動脈の使用率は変化がない。しかし橈骨動脈と胃大網動脈の使用率は年々、低下している。 一方、静脈グラフトは2005年は使用率29.8%であったが年々増加傾向を示し、今回は40.6%に使用された。近年、静脈グラフトが使用される割合が増加している。 |
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スライド20全単独冠動脈バイパス手術におけるstroke(脳血管に関する有害事象)の手術手技別の発生率示す。 Strokeは72時間以上継続する中枢神経系由来の神経学的欠損で、非可逆的脳障害あるいは永続的な身体的障害を伴うものと定義した。 全単独バイパス症例9,768例中、strokeを起こした症例は91例で、全体の発生率は0.93%であった。これは前年の発生率1.09%より低下した。 手術手技別の発生率はoff-pump:0.75%(44例/5810例)、on-pump(心拍動):1.63%(25/1531)、on-pump(心停止):0.93%(21/2245)、offからon-pumpへの移行:3.30%(4/121)であった。 4群間での検定をKruskal-Wallistestを用いて、多重比較はTukey法を用いて検定を行った。その結果、off-pump(完遂)群とon-pump(心拍動)群の間(p=0.0037)、off-pump(完遂)群とoffからon-pumpへの移行群の間(p=0.0059)、on-pump(心停止)群とoffからon-pumpへの移行群の間(p=0.0241)にそれぞれ有意差が認められた。他は統計学的に有意差は認められなかった。これは前年と同じ結果であった。 以上の結果から、on-pump(心拍動)とoffからon-pumpへの移行は脳血管の有害事象を起こす危険因子であり、off-pump(完遂)はそれらに対して有意に脳血管の有害事象を回避することが示された。 |
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スライド21PCI後の冠動脈閉塞や狭窄、出血などの合併症に対する緊急冠動脈バイパス術の成績を示す。 PCI後の合併症に対して24時間以内に緊急手術を行った症例は69例であった。発生率は全単独CABG症例(9707例)に対して0.71%であった。 この内、死亡例は12例で、死亡率は17.4%と前年の死亡率17.9%と同等で、依然として極めて高かった。手術手技別の成績ではどの手技でも死亡率は高かった。 PCI後の合併症に対する緊急手術は依然として予後不良である。 |
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スライド22ここからは急性期心筋梗塞合併症に対する手術成績を述べる. 心室中隔穿孔の手術成績の年次推移を示す。横軸は年次、縦軸は死亡率である。 心室中隔穿孔の手術成績は、最近約15年間はほぼ横ばいの状態である。今回の手術死亡率は28.9%で、前年の25.0%より上昇した。 |
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スライド23心室中隔穿孔の手術成績の内訳を示す。横軸は症例数を示す。 心室中隔穿孔の手術は昨年192例に行われ、死亡率は28.9%であり、前回の25.0%より上昇した。 このうちバイパス術を同時に行った症例は75例(39%)で、その死亡率は33.3%で、行わなかった119例(61%)の死亡率は26.0%であった。 |
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スライド24梗塞部位と手術手技別にみた心室中隔穿孔の手術成績を示す。横軸は症例数を示す。 前壁梗塞に伴う症例は合計136例に行われ、全体の死亡率は26.4%であり、前年の22.7%より上昇した。このうちpatchclosureは45例(33%)に行われ、その死亡率は20.0%であり、infarctionexclusionは82例(60%)に行われ、その死亡率は30.5%であった。 後下壁梗塞に伴う症例は合計58例に行われ、全体の死亡率は34.4%であり、前年の34.2%と同様であった。そのうちpatchclosureは24例(41%)に行われ、その死亡率は29.1%であり、infarctionexclusionは30例(52%)に行われ、その死亡率は33.3%であった。 今回も前壁梗塞に比べて、後下壁梗塞に伴う心室中隔穿孔の成績は不良であった。 |
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スライド25左室乳頭筋断裂の手術成績の年次推移を示す。 左室乳頭筋断裂の手術成績は2010年には上昇したが、最近の成績は改善している。今回の死亡率は28.5%で、前年の11.4%より著明に上昇した。 |
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スライド26左室乳頭筋断裂の手術成績の内訳を示す。横軸は症例数を示す。 左室乳頭筋断裂の手術は35例に行われ、死亡率は28.5%であり、前回の11.4%より著明に上昇し、成績は悪化した。 このうちバイパス術を同時に行った症例は15例(43%)で、その死亡率は26.6%で、行わなかった20例(57%)の死亡率は30.0%であった。 |
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スライド27心破裂の手術成績の年次推移を示す。 心破裂の手術成績は1980年代、90年代は年々向上してきたが、最近15年はあまり変わっておらず、相変わらず高い死亡率である。今回の手術死亡は29.5%と前年の32.9%より低下し、手術成績はやや改善した。 |
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スライド28心破裂の手術成績の内訳を示す。横軸は症例数を示す。 心破裂は発生機序に分けて分類し、その成績を調査した。 心破裂の手術は142例に行われ、その死亡率は29.5%と前回の32.9%より低下した。 このうちblowouttypeの総数は51例(36%)で、死亡率は58.8%と依然高かった。バイパスを同時に行った症例の死亡率は66.7%、行わなかった症例の死亡率は57.8%であった。一方、oozingtypeの総数は91例(64%)で、死亡率は13.2%で、blowouttypeより著明に良好な成績を示した。バイパス術を同時に行った症例の死亡率は19.0%、行わなかった症例の死亡率は11.4%であった。 |
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スライド29ここからは慢性期の心筋梗塞合併症に対する手術成績を述べる. 左室瘤全体の手術成績の年次推移を示す。横軸は年次、縦軸は死亡率を示す。 左室瘤総数(同時に虚血性僧帽弁閉鎖不全症の手術を行ったものを含む)の手術成績は最近は安定した成績である。今回の手術死亡率は5.79%で、前年の2.59%より上昇した。 |
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スライド30左室瘤・虚血性心筋症に対する左室形成術(左室瘤切除を含)のみを行った症例の手術成績を示す。横軸は症例数を示す。 左室形成術のみの手術は昨年118例に行われ、死亡率は4.23%で、前年の1.71%より著明に上昇した。 このうちバイパス術を同時に行った症例は92例(78%)で、その死亡率は5.43%で、行わなかった症例は26例(22%)で死亡率は0%であった。 |
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スライド31虚血性僧帽弁閉鎖不全に対する手術成績を示す。横軸は症例数を示す。 虚血性僧帽弁閉鎖不全に対する手術は今回323例に行われ、その死亡率は4.33%であり、前年(3.63%)より上昇し、成績は悪化した。 僧帽弁形成術を行った症例は239例(74%)で、その死亡率は2.92%であった。このうちバイパスを同時に行った症例は221例(92%)で、その死亡率は3.17%で、行わなかった症例18例(8%)の死亡率は0%であった。 僧帽弁置換術を行った症例は84例(26%)で、その死亡率は8.33%であった。このうちバイパスを同時に行った症例は65例(77%)で、その死亡率は9.23%で、行わなかった症例19例(23%)の死亡率は5.26%であった。 |
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スライド32左室瘤・虚血性心筋症と虚血性僧帽弁閉鎖不全を合併した症例に対する手術成績を示す。横軸は症例数を示す。 左室瘤・虚血性心筋症と虚血性僧帽弁閉鎖不全に対する手術は今回89例に行われ、その死亡率は7.86%であり、前年の死亡率3.94%より上昇し、成績は悪化した。 左室形成術と僧帽弁形成術を同時に行った症例は78例(88%)で、その死亡率は6.41%であった。このうちバイパスを同時に行った症例は58例(74%)で、その死亡率は8.62%で、行わなかった症例20例(26%)の死亡率は0%であった。 左室形成術と僧帽弁置換術を同時に行った症例は11例(12%)で、その死亡率は18.2%であった。このうちバイパスを同時に行った症例は8例(73%)で、その死亡率は12.5%で、行わなかった症例3例(27%)の死亡率は33.3%であった。 |
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今年もご協力いただきましてありがとうございました。締切を過ぎてから送付されてきた施設のものはこの一覧に載っていないかもしれません。ご連絡いただければすぐに載せます。
連絡先:駿河台日大病院心臓血管外科 折目由紀彦
03-3293-1711(代)
orime.yukihiko@nihon-u.ac.jp
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- 宮崎市郡医師会病院
- 宮崎大学医学部附属病院
- 藤元総合病院
- 鹿児島大学病院
- 社会医療法人 天陽会 中央病院
- 鹿児島医療センター
- 社会医療法人鹿児島愛心会大隅鹿屋病院
- 琉球大学医学部付属病院
- 社会医療法人 敬愛会 中頭病院
- 沖縄協同病院
- 豊見城中央病院
- 牧港中央病院
- 中部徳洲会病院
- 北部地区医師会附属病院
- 市立大村市民病院
- 医療法人徳洲会 野崎徳洲会病院